n尻尾のねこ

天気がいいので散歩をしていたら、尻尾がN字の野良猫に遭遇した。どうも「N」の片方の縦の部分しか動かせないらしく、かなり珍妙な生物を見た気がした。近づいても逃げないどころかゴロゴロゴロゴロ言ってて、あまりにゴロゴロ言いすぎてむせたりしていてかわいかった。子猫のようなので自分の喉のゴロゴロ耐久限度がまだ分からないのだと思う。初夏のセミの鳴き声が下手過ぎてちょっとだけほほえましい現象に似ているが、真夏には暑いのとうるさいのとが相俟ってクソと思ってしまうところは決定的に違う。

もう少し歩いたところで、道路を横断する茶色っぽい小さな獣を遠目で見た。やわらかい毛並のタワシがかなり近いと思う。急いで駆け寄ったら巣のような穴を発見したので、こんなところにも哺乳類が生息しているのだなあ、と思った。帰宅して昨夜のおでんを食べた。牛筋がいい感じになってた。