バナナのお菓子が好き過ぎる

23日。

カメラとウォークマンを持ち自転車で家を出る。海の近くの小さな工場に、すげー猫的素敵スポットがあるので、まずはそこへ向かう。

計5匹いた。一匹だけ白い毛に桃色の鼻、黄緑と青のオッドアイのそれはそれは美しい猫がいるんだけど、今回も拝めてよかった。すごく人懐っこくてスリスリゴロゴロしてきてとてもかわいい。写真撮ってたら工場のブラジルのおじさんが来たのでしゃべって、中から13歳と7歳の女の子が出てきて最終的にみかん2つとガラナジュース1本くれた。こういうことってあるんだなと思った。

海を目指す道中信じられないほどホトケノザが繁茂している畑を発見。紫色は美しい。

海に着き藍坊主の水牛を延々リピートし歌いながら波のきわきわを歩く私は正直とてもイケていた、さながら映画かなにかの撮影をしている美人女優的空気がそこ(脳内)にはあった。このときルールがあって、けっこうな大声で歌うこと(波の音が大きいので半径300m以内に人がいてもまず気付かれない)、波の流れを読み一番際に足跡をつけること、振り返って波が自分の足跡を消していたら加点、ただし足に水がかかったら減点、周囲に人がいないか常に注意する、などが基本。あとは素敵な貝や石の類の発見でもかなりの加点を狙える。足に水はかかった。

この遊び、なかなか面白い。私はカラオケに行って歌を歌うという一連の行動にかなりの違和感があるので(騒ぐための祭りに似ている)、これからは歌を歌いたくなったら海へ行こうと思う。

夜、前髪を斜め分けすると大人っぽいのではないかと思い立ち斜め分けにする。

24日。

同じように自転車で出かける。前髪は斜めに分けている。梅とか神社とか猫とかばあさんとかを見る。財布はないがスーパー行って立ち読みして帰る。絵を色々描いてみて自分の絵柄を掴んだような気がする。猫のポーズをするというだけのエクササイズを寝る前に始めるも、超ジンジンしフムフムこれはかなり効いている感じがする。

25日。

ネームを進めるも既存の作品にどことなく似ており意気消沈する。でもいざ書き始めたら話の前後が見えてきて楽しい。似ていても完成させてしまっていいのだろうか、一度完成させそこから見えた視点で推敲などしていくべきなのかもしれない。現にキャラ決めに四苦八苦していたのが嘘のようにビジュアルがクリアになってきた。オリジナルって本当に難しいけど、多分この先にものすごく満足する地点があるんだろうなあということは予測できるので辛くても投げ出さないようにしたい。

結局3月以降も異動はあるけど継続して働くことに今のところなってるんだけど、働く期間が長くなればなるほど何かの感覚が死んでいくような感じがして妙に焦ってしまう。想像力って大事だと思うので色々なものに想像力を働かせて何かをイメージしていい気分になってそれを漫画として形にする最中でまたどんどん変化していってつまり常にすごく愉快な思いをしながら生きていくのがものすごく理想だ。そのために色々なことを覚えたり、体験したりする。面倒くさいことをする準備はできている。

夜はバナナシフォンとバナナクリームを作った。23:15現在、未だ誰も私の誕生日を祝っていない。