自分の悪口を言われていると気付いた瞬間の熱が体内を移動する感じのとき実際には何が起こっていると観測されるのだろう

同人誌の原稿が大詰めを迎えている。絵や漫画を描くときに音楽をかけるのよくあると思うんだけど、私も今日もかけていた。なんならけっこう歌っていた。先日何気なく「私はこのウォークマンをもう6年は使っているのに色んな機能を全然使っていないぞ」と急に気付いたので、手始めにトップのアイコンを色々押してみたら「エモーショナル」とか「朝用」とか、機械が勝手にそう判断した曲をランダムでしかもサビから再生してくれるというワクワク機能があったので今日もやってみた。6年ぶっ通しでプレイリスト再生しかしてこなかった私は、一体どんな曲が繰り出されるのか全く想像がつかない。自分では出せないとんがったセトリで頼むぞ。で、来たのがベースボールベアーの「ドラマチック」。

かつて「ドラマチック」が収録されている「十七歳」というアルバムを姉が買って母の車に入れてたんだけど、cdを取り出せなくなってしまったのでその車ではいつもそのアルバムが流れていた。私はいわゆるサブカルっぽい音楽(個人的定義:ぼんやりした男がぼんやりしたことを歌っているそれ)が好きでないことが多いんだけど、あまりに繰り返し聞くものだから(あまりに私が遅刻しそうになるから)サブリミナル的にそれなりに親しみを感じるようになっていたのだった。それを聞いていた期間というのが、高校の毎日が辛くて理由も分からない不安でいっぱいで、己を取り巻く何もかもが全部分からなくなっていたときだった。そのときの気分をありありと、まるでその日に戻ってしまったかのように思い出してしまって、そんな気分になるのは久しぶりで、まだあの頃のことが現在の私にも残っていたんだと思って、何かを不足に感じるのは何かを探そうとするから悪いことじゃないなと思って、当時からは考えられないような未来に自分はいるんだと思って、そんな感傷に浸りながら締めのBLキスシーンを描いてるって一体何なんだと思って、混乱して思わず原稿投げ出してブログ書いてるってワケ。

つーか私よ、キスシーンなげえよ。「なんだこの尺!」って言っちゃったもん。1p削りたい。展開に全く問題ない。削るぞ!

今年に入って人生の目標が増えた。殿堂入りは「自由になる」だけど、「価値の分かる人間になる」が仲間入り。まあ価値が分かれば自由になれるんだけどそれはいいことだから。大好きなものがある人というのは、それが大好きな分だけその物の価値が分かるってことだと思う。だから大好きなものがある人間が好きだ。「器用貧乏だから何も極められなくて~」とか言ってるぬるい人間とは縁を切ろうと思う。

この原稿が終わったら、自転車で半日は出かけて柏餅食べてカラオケに行く。