雑駁

静かでないと死んでしまう。

年を取ると癖が強くなるというのを実感している。私はどうやら、思っていた以上に個人的な人間だった。自分の意識を常にコントロールしていたいというか、他者から意識を乱されるのが耐え難いというか。例えば食事の時にテレビを点けないでほしいと思う。テレビが点いていることによって、意識が全部テレビなんか(テレビなんて「なんか」です)に持っていかれるのがくだらないと思う、自分の時間が勿体ない。テレビさえ点いていなければ、これから何をしようとか何をすべきかとか、季節の移り変わりとか静寂とかを味わっていられるのに。

自立しないといけない。いい加減、一人暮らしをしていないからこういうくだらない問題にぶち当たるのだ。実家とくだらない問題はセットなのだ。自分の能力で金を稼がなければ。

世の中の90%くらいは無難な人間なことに腹は立たなくなっていた。誰かに自分の方向を示してもらわなければ何もすることができない人間が多いのは社会的に自然なことだった。

静かな時間がたくさん必要だ。

自分の成長に合わせて世界の見え方、感じ方がレベルアップしていくゲームが楽しい。今が人生で一番楽しい気がする。摩擦はあるけど、トータルで見れば自由度高いし希望はあるしで、なんかいい感じだ。漫画を描く能力と物語に潜っていく才能があってよかった。