以前にも書いたが、私は人類最大の弱点は「自分のことを他人に分かってもらいたい欲」だと思っており、この欲のせいで多くの不毛なトラブルが日夜引き起こされていると本気で信じている。だがあまりに信じ過ぎてしまい、自分の思っていることをほとんど何も言えない人間になってしまった。これはよくないと思い、いま大急ぎでこの記事を書いています。

不都合に対処できない人間にならないようにしようとよく思う。不都合は異常なことではなく蛇口を捻って水が出るように起こり得るものだし、逆に自分の思った通りのことしか起こらない世界はどんなに退屈なものだろうと考えると、不都合はむしろ恩恵の色の方が強いんじゃないかという気さえしてくる。不都合に憤っている人間に対し「お前どんだけ素晴らしい脳みそだよ」と言って相手を混乱させたい。「不都合」の「不」は、打消しや否定の意味でなく「不思議」の「不」に近い感じがするなあと思い、じゃあ「思議」って言葉があるのかなと思った刹那ググったら案の定

し ぎ [1] 【思議】
( 名 ) スル
思いはかること。考えめぐらすこと。 「かく-する間,終始我心目の前に往来するものは/即興詩人 鷗外」

とあった。またひとつ賢くなってしまった。

私は何でもやり過ぎてしまう傾向が強いとよく思うが、すぐやり過ぎることによって問題がスピーディに表面化され行動指針が分かりやすいというメリットもあることを忘れてはならない。